東京ダービー(SI)から一夜明けました。
船橋所属馬が勝利したのは、2013年のインサイドザパーク(林正人厩舎)以来4年ぶり。
場内は6馬身差の圧勝となったヒガシウィルウィンへの歓声と、
森泰斗騎手の東京ダービー初制覇への祝福の声がほんとに熱かったです
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森泰斗騎手
「ずっと目標としてきたレースで、今日は朝からずっと緊張していました。
レースが終わってほっとして今どっと疲れがでています。
前走である程度手ごたえを掴んでいたので、今日はまず気持ちで負けないようにと
集中して乗りました。
厩舎関係者の指示でキャプテンキングより前にと思って乗っていました。
道中も折り合いがついてリズムも完璧でした。
この馬とずっと今まで積み重ねて来たものが
今日は完璧な形で出せたと思います。
最後の直線、はじけましたね!強かったです。
僕はダービーを勝つのは初めてなので、余裕がなくて・・・。
ヒガシウィルウィン、強かったです!
感無量です。
ヒガシウィルウィンは道営の関係者の方々からバトンを受け取って、
船橋で大切に、一生懸命育てています。
まだまだ、一戦ごとにパワーアップしていますので
中央馬との闘いも十分やっていける手ごたえがあります。
応援してください!」
目標であり、念願だった東京ダービーを初制覇。
感無量でいっぱいいっぱいになってしまいそうなレース直後にも関わらず、
道営の関係者の皆さんへの感謝の気持ちを伝えていた森泰斗騎手。
そんなところもやはりトップジョッキー
以前、テレビ番組で、同期の戸崎圭太騎手との対談コーナーで
「勝った時は、感じる”風”が違う」と話していましたっけ。
今回、口取り撮影の前に
「”風”は違っていた?」と尋ねたら
「はい。違ってました!最高の風でした
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」とのこと
ウイニングランをしたのは初めてだそうで、
「大歓声に応えたくて、手をあげたかったけど、
ヒガシウィルウィンが物見をしてしまって
手を放したら落っこちそうでした(笑)」とも。
ヒガシウィルウィンが落ち着いた時にだけ、手をあげていたそうです。
「ダービージョッキー!って声を掛けていただいて。
僕のことかな、って思いました(笑)。
まだ実感がないですね。
明日、新聞を見たら実感がわきそうですよ」
前走、5月10日の羽田盃(SI)でキャプテンキングに1/2馬身差での2着になった時には、
「大丈夫! 次、逆転します!!」
と語っていた森騎手。
その言葉通り、最良の結果を導きました。
「何通りもシミュレーションしたんだけど・・・もう流れを見て決めるしかないなと。
でも、キャプテンキングよりは前にいようと思っていました。
矢野騎手(キャプテンキング)は僕(ヒガシウィルウィン)だけを見ているだろうなと思っていました。
馬と信頼関係があるので、信じていましたよ。
ヒガシウィルウィンは体つきがどんどん変わってきました。
最初は赤ちゃんみたいな体形でコロコロしていましたが、
今ではオープン馬らしくて風格もあるので、
このまま成長していって欲しいですね。
大きな声援をありがとうございました。
すごく後押しの力を感じました。
皆さんのお陰でダービージョッキーになれましたので、
そのダービージョッキーに恥じないような騎手になっていかなくてはと
気を引き締めているところです」(森騎手)
「僕のここまでのジョッキー人生の中で最良の日です」
ファンの皆さんにも時間の許す限り、ひとりひとり丁寧に応えていました。
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秀島厩務員と。
佐藤賢二調教師
「嬉しいです。
前回よりパワーアップして一番いい状態で臨めました。
4、5番手で折り合いもついていましたね。
羽田盃から巻き返したいと一生懸命やってきたので、
その結果が出て良かったです。
もっとパワーアップしていくと思います。
中央馬を相手にしても良い競馬をすると思います。
皆様の応援のお陰で勝つことができました。
ありがとうございました」
そういえば、前日の朝に行われた能力調教試験での佐藤賢二調教師の後ろ姿ショットを押さえていました
ダービー制覇は2001年のトーシンブリザード以来だそう。
いつも「おい、今朝も早起きかい?」と自宅から船橋競馬場までがほぼ”旅”な状態を気遣ってくださいます。
ヒガシウィルウィンの次走は7月12日のジャパンダートダービー(JpnI)を予定しているとのこと。
ヒガシウィルウィンは
父サウスヴィグラス 母プリモタイムの3歳牡馬。
馬主は(株)MMC様。
新ひだか町のグランド牧場の生産馬です。
向かって一番左が佐藤賢二調教師、森泰斗騎手。
右から4人目(赤ちゃんを抱いた方の左側)がヒガシウィルウィンの調教を手掛ける米谷康秀調教師補佐
関係者の皆様、おめでとうございました