昨日行われた
第61回ニューイヤーカップ(SIII)で、
矢野義幸厩舎のヤマノファイト(父エスポワールシチー 馬主:山口明彦様)が優勝しました。
ヤマノファイトは道営からの転入初戦。
スタートは出遅れてしまいましたが、
最後は後続を4馬身差引き離しての快勝
本橋孝太騎手
「追い切りで跨らせてもらいましたが、
素質を感じる馬で結構自信がありました。
(道営で乗っていた)阿部騎手にクセを聞いたのですが、
今回はズブさもなく、掛かるくらいの手ごたえでした。
スタートはゲートの中で気合が入りすぎて出遅れてしまったのですが、
1枠ということもあっていいポジションを取ることができました。
後ろの馬が見えたので、行っちゃおうと思いました。
右手前の方が走りやすいみたいで、手前を変えてから良い伸びをしてくれました」
レースを振り返り、最後にファンの皆様に向けてひとこと・・・と言われた本橋騎手。
一呼吸おいて、こう続けました。
「普段、小杉亮騎手が調教をつけてくれていて・・・
丁寧に調教に乗ってくれて、馬を良くしてくれて・・・
弟弟子なんですが、僕より全然頼りになって、感謝しているんで・・・
ありがとうって言いたいです」
溢れる感謝の気持ちを一言一言絞り出すように。
話し終えた後、ファンの皆さんから沸き起こった温かい拍手にも
胸が熱くなりました。
「競馬ではよくあることだけど、
自分(小杉騎手)はレースで乗れないのに、丁寧に調教をつけてくれて。
そういう存在は大切なので、あの場で感謝を伝えようと思いました。
まだまだ強くなると思いますし、担当している(上永吉)厩務員さんも、
馬創りがすごい人なので、僕自身も楽しみです。
騎手としてしっかり頑張りたいです」とも語っていました。
矢野義幸調教師
「3歳離れしているね。賢い馬。頭がいい。
覚えがいいですよ。
昨日も船橋の2000mからゲート発進してみたんですが、
覚えていたんでしょうね。
道営の馬だと(左回りに慣れていないので)
調教でいくらやっていてもレースでは外に行ったり、ということもあるからね。
馬はまだ成長途上だと思います。
2週間くらい前からピリッとしてきました。
まだまだ強くなりそうですね。
体型からしても、距離は大丈夫でしょう」
次走は3月28日、大井の京成盃(SII)を予定しているとのこと。
矢野調教師と一番弟子本橋騎手とのコンビでの重賞制覇は3度目。
前回は同じくこのニューイヤーカップ(SIII)、2010年のウインクゴールドでの勝利でした。
優勝騎手インタビューが終わるのを待っていた矢野調教師。
終わるとすぐに「おめでとうございます(笑)」と本橋騎手に握手を求めていました。
小杉亮騎手は残念ながら不在でしたが、
どうしても、「スリーショット」で撮影したい、ということで、
本橋騎手が、小杉亮騎手の勝負服を持ってきての笑顔いっぱいの記念撮影です
師匠・矢野調教師もとっても嬉しそう
師弟愛、兄弟弟子愛にあふれていたニューイヤーカップ(SIII)
人馬ともに「育てる」ことを大切にしてきた矢野調教師のこれまでが実を結んだ、大きな1勝にも思えました。
ヤマノファイトは2015年3月1日生まれ、鹿毛の3歳牡馬。
父エスポワールシチー、母ケイアイリード
生産・馬主は沙流郡平取町の山口明彦様。
関係者の皆様、おめでとうございました。